YWCAは・・・
100以上の国々の約2500万人の女性たちが力を合わせ、社会のすべてのレベルに女性が参画することによって、社会的正義を実現するために働く、国際的な会員運動体です。
距離、言語、文化の壁を越えて、正義が伴っている平和、持続可能な開発、すべての人の人権環境保全のためにYWCAの会員がともに活動しています。
YWCAは、社会的に行動する際の土台としてキリスト教を基盤としており、働くとき、また活動をふりかえるときの指針を示されています。
YWCAは・・・
イエス・キリストの生き方に学びつつ、すべての人々と共に生きる世界を目指します。
・地球的な視野で、世界の仲間と協力して働きます
・「女性」の視点で、すべてのいのちを脅かすものとたたかいます
・若い女性のリーダーシップを育てます
・自分を変え、社会を変える力となります
・出会いを通して、希望を分かち合い、一人ひとりの夢を実現します
YWCAは、今からおよそ150年前に英国の地に誕生した。
1855年、キリスト教信仰に立つ二つの別々の運動が、性格も階層も異なる二人の女性の手で始められた。一つは、ロンドン北部の小さな村に住む、引退した商人の末娘エマ・ロバーツが始めたごく内輪の、静かな精神運動である。父親の所有地で姉たちと女学校を運営していたエマは、37歳のとき、産業化の波にさらわれる若い女性の状態に心を痛め、祈祷会を開くようになった。この祈りの輪は多くの人々に支持され、5年足らずのうちに「プレイヤー・ユニオン」が各地につくられた。メンバーの大半は中産階級の教育を受けた女性たちだったと伝えられる。
もうひとつの運動は、1853年に起きたクリミヤ戦争が直接のきっかけをつくった。当時ロンドンに住んでいたレディ・キナードは博愛主義者の夫を持ち、7人の子どもの母でもあった。疲れを知らない活動家のこの夫人は、海外の植民地への移民船に乗る若い女性のために付き添いの婦人をつけたり、フローレンス・ナイチンゲールと共にクリミヤ戦争の負傷兵の手当に行く女性たちのためにロンドンに宿泊所を設けるなど、具体的な仕事を開拓した。この宿泊施設はそのまま、地方からロンドンに働きにくる若い女性のためのホステルとなった。
ホステルがつぎつぎに開設されると、そこでさまざまな活動が始まった。聖書クラス、集会、教育プログラム、クラブ活動、カウンセリング、ライブラリーなど、どの活動も当時、産業化の嵐の中で都会で働く女性たちが心から必要としていたことであった。後に、どこの国のYWCAも活動の中心におくようになったプログラムが、ここに端を発しているといえる。
この二人の卓越した女性がロンドンで出会い、「堅苦しさはいっさいぬきで、いっしょにお茶を飲みながら」二つの運動をひとつにして信仰に根ざす仕事を発展させようと語り合ったのは、1867年頃だったと、世界YWCAの記録は伝えている。
― 日本YWCA80年史『水を 風を 光を』より―
1905年、日本にもYWCAが創立され、女性の自立を目指して活動をしてきました。
現在、「平和を実現する人々は幸いである(マタイ5:9)」というテーマの下、国内24の地域YWCAで、
を運動の課題として、さまざまなプログラムが行われています。
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